ウチの子がうまくいく 中学受験 塾選び 日能研 2020年入塾

ウチの子がうまくいく 中学受験 塾選び 日能研 2020年入塾

全国に100以上の校舎を持ち、毎年の合格者は20,000件に届くという、中学受験の大手進学塾である日能研。
中学受験塾を選ぶとき、特にお子さんひとりで通塾させるような場合は「最寄り駅にある塾」から選ぶような場合も多いと思います。
そのときによく選択肢に入る塾でもあります。

1つの塾のようですが、実際には(株)日能研・(株)日能研関東・(株)日能研関西・(株)日能研九州の4社の総称です。

難関校寄りのサピックスに対し「中堅校に強い」イメージの日能研

日能研は、首都圏の中学受験の四大塾(サピックス・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー)の中でも、もっともカリキュラムがゆっくりと進む塾です。
ですから、勝ち気でどんどん先に進みたい子というよりも、コツコツと着実に学習を進めていきたい子に向いている塾です。

鉛筆を持っている子ども

中学受験の合格実績にもそれは現れていて、サピックスと比べると御三家などの難関校の合格実績は少なめです。
一方で「中堅校」と呼ばれる偏差値50~60までのレベルの学校においては、サピックスと拮抗している学校もあるなど、高い同格実績を誇っています。

日能研サピックス
逗子開成109 名 96 名
本郷125 名 254 名
巣鴨62 名 192 名
高輪94 名 76 名
鴎友学園78 名 104 名
東洋英和34 名 72 名
大妻108 名 126 名

逗子開成や横浜雙葉など、神奈川県の私立中学校に強いのも、日能研の特徴の1つです。
また、関西にも多くの校舎を持つ日能研は、関西の中学受験での合格実績も多く、2019年度は灘中に50名の合格者を輩出しています。

中学受験の指標として信頼性の高い日能研R4偏差値

日能研では、毎年の日能研生の受験結果からR4(合格可能性80%)偏差値を算出し、公表しています。
受験者が難関校、あるいは下位校受験者に偏っていないこともあり、幅広い偏差値レベルの受験者にとって信頼できる指標となる数値です。

資料やデータのイメージ写真

またR4偏差値には、前年の結果から算出した「結果R4」と、結果R4に今年の入試日や受験科目の変更、日能研の主催する合格判定テストの結果などを反映した「予測R4」があります。
「予測R4」は、6月以降毎月更新され、最新のものが日能研の全国公開模試受験者に配布されます。

4年生~6年生7月で完結する日能研の受験カリキュラム

日能研の場合も、通塾を始めるのは4年生から(受験塾では2月から新年度が始まるため、小学校では3年生の2月)の通塾がポピュラーです。

日能研のカリキュラムが他塾と違って個性的なのは、学年ではなく「ステージ」でカリキュラムが分けられていることです。
具体的な構成は、次のようになっています。

ステージ学年・時期テーマ
3年生学びと共に、学ぶ仲間と「出会う」
4年生前期未来へつながる学び方に「親しむ」
4年生後期・5年生前期学び方の視点や知識を「広げる」
5年生後期・6年生前期自分の学び方や考え方を「深める」
6年生後期すべてを合格のために

サピックスや四谷大塚、早稲田アカデミーなど他塾が、5年生までで、中学受験に必要な内容をほぼすべて習い終わってしまう(社会の公民分野を除く)のに対して、日能研は6年生前期(〜7月)までかかってカリキュラムを終えます。
(それ以降は各塾とも総復習と受験対策授業となります)

簡単に言えば、日能研はカリキュラムが進むのがゆっくり、ということになります。
これを中学受験にとって有利とみるか不利とみるかは、場合により、お子さんによっても違ってきます。

子どもの笑顔など明るいイメージ

確かに、早々と中学受験に必要な学習を終えて受験対策の授業に入れば、本番の入試に対して有利という考え方もあります。
しかし、そのぶん日々のカリキュラムの進み方は速く、消化不良になりがちなお子さんにとっては、日能研のように一歩一歩着実に積み上げていける進み方のほうが合っている場合もあります。

また中学受験の他塾より進み方がゆっくりということは、他塾でついていけなくなって転塾する場合、日能研なら転塾したときに「習っていない単元」が少なくてスムーズに移行できるというメリットもあります。

どんどん早い進度で進んでいくのが合っているのか、またはややゆっくりのスピードの日能研のような塾が合っているのか、お子さんのタイプを見極めて塾選びをする必要がありますね。

授業は週2~3日、土日にテストあり

日能研の授業は4年生が週2回、5年生、6年生になると週3回が標準的なパターンとなります。
授業内容の復習テストとして「カリキュラムテスト」(日能研では「カリテ」と呼ばれる)があり、カリテは土曜(4年生、5年生は隔週、6年生は毎週)に行われます。

さらに6年生は前期(2月)から日曜特訓があり、後期(9月)からが本格的な志望校別の特訓となります。
ここが、日曜特訓が9月から始まる他塾との大きな違いとなります。

子どもの真剣なまなざし

月1回、日曜日に行われる「公開模試」は、学年や時期によって「実力判定テスト」「合格力実践テスト」「合格判定テスト」など様々な名前で呼ばれます。

日能研の授業は「復習型」で、授業ではオリジナルテキスト「本科教室」を使い、新しい単元の学習をします。
宿題は講師によって指定されますが、おもに「栄冠への道」というテキストから出されます。
また算数では「強化ツール」というハイレベル教材もあり、クラスアップ、実力アップを目指すお子さんにとってはとても有用なテキストとなっています。

これらの教材とカリテのなおしが、日能研での成績アップのポイントとなります。

マイペースでコツコツタイプの子には日能研がピッタリ

一般的な中学受験向けの進学塾の中では、カリキュラムの進度がややゆっくりの日能研は、どんどん先に進んでいきたいお子さんよりも、じっくりと単元の理解を着実に進めていきたいお子さんにピッタリです。

カリキュラムの配列も、日能研と他塾では全く考え方が違います。
たとえば、算数の平面図形の学習の場合、他塾では「平面図形1」を学習したら次の週からしばらくは全く別の単元を学習し、しばらく期間をあけて「平面図形2」がでてくるようなカリキュラム構成になっているのに対し、日能研は「平面図形1」から「平面図形5」のように、しばらくは毎週のように平面図形の学習をするのです。

このカリキュラム配列の違いについては、どちらが優れているというものではなく、向き不向きやお子さんの好みにもよるでしょう。
じっくり腰を落ち着けてある分野を学習したい、というお子さんには、日能研のスタイルがピッタリです。

カリキュラムテストと公開模試の2軸となるテスト構成

日能研のテストは、日々の授業の復習テストの役割を担う「カリキュラムテスト」と、実力テストという位置づけの「公開模試」の2つが両輪となっています。

テストの結果によって教室での座席が変わるのも、日能研の特徴です。
成績の良い子から順に前の座席になるのですが、お子さんの視力と座席の位置には注意が必要です。

小学生の場合、視力が悪くてもメガネをかけたがらなかったり、中学受験の塾に通いはじめて急に視力が悪くなっていることに親が気づくのが遅れることがあります。
後ろの座席になって黒板が見えづらくなったのに、しばらくお子さんが言わなかったために、さらに成績が下がってしまった、という事例もあります。
日能研だけのことではありませんが、中学受験をするならお子さんの視力にも留意が必要ですね。


ややゆったりした進度の日能研は、中学受験に臨む我が子がマイペースだと感じている親御さんにとっては、気になる存在かもしれません。
校舎数も多く、駅前にある校舎も多いので、最寄り駅にあれば問い合わせてみてもいいかもしれませんね。

テキスト:塾ドリ編集部