ウチの子がうまくいく 中学受験 塾選び サピックス 2020年入塾

ウチの子がうまくいく 中学受験 塾選び サピックス 2020年入塾

お子さんに難関中学の受験をさせようと決め、情報を集め始めると、まず真っ先にサピックスに行きつくのではないかと思います。

実際、難関校に何人くらい合格者数を輩出しているのかなどを調べてみると、「難関校狙いならサピックスが最良の選択ではないか」と思えるようなデータがたくさん出てきます。

ここでは中学受験におけるサピックスの特徴や上手な利用のしかたなどを考えてみたいと思います。

首都圏の中学受験四大塾の中でも難関校合格数が多いサピックス

首都圏における中学受験の四大塾といえば、サピックス、日能研、四谷大塚、そして早稲田アカデミーです。
それぞれに個性があり強みを持っていますが、中学受験におけるサピックスの最大の特徴は、難関校への圧倒的な合格数です。

合格のイメージ

首都圏で最難関中学校と言われる男女の「御三家」そして国立の筑波大付属駒場中の2019年の合格者数を、上記の四塾で比較してみます。

サピックス 日能研 四谷大塚 早稲田アカデミー
開成中273 名 42 名 110 名 103 名
麻布中183 名 69 名 66 名 65名
武蔵中 55 名 41 名 55 名 57 名
筑駒中 73 名 10 名 31 名 39 名
桜蔭中 175 名 28 名 57 名 73 名
女子学院中125 名 78 名 52 名 60 名
雙葉中48 名 30 名 31 名 40 名

ほぼすべての学校において、サピックスがトップの合格者数を誇っていることがわかりますね。
このように、首都圏のおもな中学受験の塾の中で「難関中といえばサピックス」というイメージを築き上げているのが強みです。

また近年では関西地方にも校舎を展開していますが、2019年度は灘中の合格者を31名輩出するなど、中学受験においてサピックスは関西での実績も出始めているようです。

サピックスでは偏差値が低めに出る

サピックスは難関校に強く、多くの子どもたちが難関校を受験し、進学します。
それだけ通っている子どもたちの学力レベルが高いと言えますが、どのくらいなのでしょうか。

テストの成績で示される「偏差値」で比べてみます。
偏差値は、テストの平均点、真ん中に位置する子を50として表しますが、サピックスは生徒たちの平均的な学力が高いため、同じ子が受けるとサピックスのテストでは偏差値が低くなる傾向があります。

テストのイメージ

中学受験の進学塾では、前年に受験した生徒たちの偏差値と合格校のデータをもとに、学校ごとに「合格可能性80%偏差値」というものを算出しますが、こちらも同じ学校であればサピックスの偏差値のほうが他の塾の偏差値よりも低めとなります。

学校によってその差はまちまち(生徒たちの多くが受験する学校が塾によって違う)ですが、たとえば男子御三家の開成中学校の偏差値は、サピックスでは67ですが日能研では71、麻布中学校はサピックスでは61ですが日能研では67となっています。

中学受験を考える多くの子がサピックスに通塾を始めるのは4年生

中学受験をするお子さんの多くがサピックスに通い始めるのは、4年生からです。
ほとんどの中学受験塾のカリキュラムは、4年生〜6年生の3年間で中学受験に必要なすべての学習を網羅するようにできているからです。

5年生から中学受験を検討し入塾すると、やや「駆け足」といった進度に感じるでしょう。
たとえば理科や社会では、4年生で科目の大枠を習い、5年生から詳細の学習に入るカリキュラムになっていますから、5年生からサピックスに通い始めると、いきなり詳細な学習に入ることになり、ついていくのが少し大変だと感じる子が多いようです。

通塾は週2~3回が基本、「復習主義」の授業展開

サピックスの通塾回数は、4年生が週2回、5年生、6年生は週3回の通塾が基本となります。
4年生は60分授業が1日に3コマ、5年生は90分授業が1日に2コマという構成です。

6年生は週3回のうち1回が土曜日の特訓授業(土曜志望校別特訓)となり、平日は80分授業が1日に2コマ、土曜は75分授業が4コマあります。

サピックスの算数・国語の授業は、新しい単元の導入授業であるB授業、その復習、問題演習のA授業という組み合わせとなっていて、それぞれ週に2回の授業があります。

授業のイメージ

サピックスが「復習主義」と呼ぶその授業は、授業のときに初めてその回の授業のテキストが冊子で配布され、予習ができないスタイルとなっています(全体のカリキュラム、それぞれの回で習うおおまかな内容であるシラバスは年度のはじめに配布されます)。
入試がそうであるように、その場で問題を配布され、はじめて出会う問題に取り組むという考え方です。

たとえば算数の場合、子どもたちはB授業のときに初めてテキストをもらい、新しく習う単元に触れます。
B授業では講師と子どもたちが黒板を媒介にして一緒に問題を解きます。
この「黒板授業」「討論式授業」がサピックスの授業の大きな特徴とされています。

A授業では、B授業で習った問題の復習、そして応用、発展問題の演習、小テストによる理解度、定着度の確認などが行われます。

授業では「復習教材」が配布され、これを使って子どもたちは家庭学習をします。
家庭学習では、授業で講師とともに解いた問題の類題を、優しいものから難しいものまで順に解いていき、自力だけで解き切ることができるのかを確認します。

また数回に1回の割合で「総合」と呼ばれる回があり、そこで数回分の授業内容を復習します。

このように、数週間単位で繰り返し学習し、知識の定着を図っていく授業スタイルがサピックスの特徴である「復習主義」です。
この「復習主義」の考え方は年間カリキュラムにも活かされており、1つの単元を同じ学年の中で数回、また学年が上がっても再度学習する機会があるなど、らせん階段を上っていくうちに、入試問題に対応できる力がついていくようなカリキュラム構成となっています。

サピックスには、自主性が強く勝ち気な子が向く

サピックスの授業は、上記のように討論式で、先生と生徒がどんどん対話するように進んでいきます。
わかった子がどんどん発言し、それを聞いてまわりの子も考えが進み、みんなで問題を解いていくような、非常に活発なスタイルです。

このような授業スタイルのサピックスに向くのは、活発で勝ち気なお子さんです。
わかった子、ひらめいた子がどんどん授業を引っ張り、それに触発されて考えをどんどん進められる子にとって、非常に有意義で楽しい授業になります。

一方で親は、我が子が「傍観者」になってしまうタイプでないか、よく考える必要があります。

サピックスのテストは大きく分けて3種類

サピックスで行われるテストは、大きく分けて3種類あります。
マンスリーテスト、組分けテスト、そしてサピックスオープンです。

マンスリーテスト

原則として範囲が決まっている、復習内容のテストとなります。
それまで(その月)に習ったいくつかの単元がテスト範囲です。
(6年生の8月以降は、マンスリーテストの範囲はなくなります)
マンスリーテストには「マンスリー復習テスト」「マンスリー確認テスト」があり、その結果によるクラス変動もあります。

子どもが勉強するイメージ

マンスリーテストによるクラス変動は、原則上下3クラスまでと限定的なものになっています。
ほぼ月1回のペースで行われ、マンスリー復習テストと組分けテストが両方行われる月、組分けテストのみが行われる月もあります。

組分けテスト

組分けテストには範囲がありません。
言い換えると、それまでに習ってきたカリキュラムのすべてが範囲ということになります。
マンスリーテストではクラス変動が限定的でしたが、組分けテストでは成績によってどこまでもクラスが上下します。

例年3月、7月、1月に行われます。
講習会前や学年がわり前に行われるため、組分けテストの結果(=クラス変動)に神経質になる親御さんも多くいます。

サピックスオープン

その名の通り、外部からの受験が可能なオープンテストです。
テスト範囲はありません。
学年、時期などによって、下記のような種類があります。

  • 実力診断サピックスオープン(4年生・5年生)
  • 志望校診断サピックスオープン(5年生)
  • 志望校判定サピックスオープン(6年生)
  • 合格力判定サピックスオープン(6年生)
  • 学校別サピックスオープン(6年生)

難関校に圧倒的な合格者数を誇る、ハイレベルな中学受験の塾であるサピックス。
お子さんが御三家など難関校を志望校としているなら、入塾を検討してみてはいかがでしょうか。

テキスト:塾ドリ編集部