2020年最新版 【塾ソムリエ監修】ウチの子が合格するための中学受験の塾比較

ウチの子が合格するための中学受験の塾比較2020年

お子さんを中学受験に挑戦させるなら、進学塾に通わせるのが一般的というのが、近年の常識ともいえる考え方になってきました。

確かに、中学受験の勉強は学校の勉強とは全く違っていて、学校のテストでいつも満点の子でも、私立中学校の過去問を解いてみると、半分どころか2割もできないと言われています。
それくらい違う、学校の勉強と中学受験の勉強。

塾なしで中学受験合格を目指すのはかなり難しいといえるでしょう。

そんな中学受験の学習塾ですが、どこを選べばいいかわからないという方も多いと思います。
ここでは、中学受験塾にはどんなところがあるのか、比較しながら見ていきたいと思います。

中学受験塾のメリットとデメリット

まずは、中学受験を目指すときにお子さんを塾に通わせるメリットとデメリットを考えてみましょう。

まずはメリットですが、塾には算数・国語・理科・社会それぞれで合格に必要な学習内容を網羅するテキストや問題集があります。
書店などで市販されている参考書や問題集で、過不足ない量を選び出すのは、かなり難しい作業になるでしょう。

塾に通う子どものイメージ

そして、学習の進捗を管理してくれるカリキュラム、それに連動したテストのシステムがあります。
授業の内容をどれくらい理解できているかを復習テストで判断し、長期的に学力が定着しているかは実力テストで測ることができます。
こうしたカリキュラムとテストのシステムのおかげで、お子さんが今できていること、できていないことがわかり、比較しながら学習計画を立てる指針となります。

そして塾には、様々な中学校に関する情報の蓄積があります。
おもな中学校の入試傾向や攻略法など、これまでに積み上げてきたノウハウは、塾の最大の魅力でもあります。

中学受験の進学塾に通うことのデメリットがあるとすれば、週に数日の通塾に取られる日数、そして宿題をこなさなければならない忙しい毎日かもしれません。

ただ、通塾日数や拘束時間、宿題の量などは塾によってさまざまです。
通塾にかかる時間も含めて、無理なく続けられそうな塾を比較し選ぶことでデメリットはいくぶん改善されそうです。

首都圏で人気の中学受験「四大塾」それぞれの特徴とは

首都圏にお住まいの場合、中学受験塾を大手から比較して選ぶとすると、ここにあげる「四大塾」と呼ばれるところから選ぶことになる可能性が高いのではないかと思います。

資料(PC?)を比較しているイメージ

それぞれの特徴を比較していきます。

サピックス

首都圏で、突出した難関校の合格実績を誇る進学塾です。
難関校合格に向けた無駄のないカリキュラム、講師の質にも定評があります。
もちろん学習量も多く、上位の学校を目指してどんどん課題をこなしていける、精神的に成熟している子に向いています。

テキストは1回1回配布される冊子形式で、入試状況の変化などに対応して臨機応変に改訂できるのが強みです。
1クラスは15名程度の編成で、講師と生徒が黒板を媒介に一緒に問題を解いていく討論授業が特徴となっています。

サピックスの通塾イメージ(例)

小4
小5
小6土曜志望校別
特訓
難関校SS特訓
(9月~)
  • 教室数:47校
  • 展開地域:東京都・神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県
  • 合格実績(2019年度):開成(273名)・麻布(183名)・武蔵(55名)・桜蔭(175名)・女子学院(125名)・雙葉(48名)・筑波大附属駒場(73名)・灘(31名)・西大和学園(40名)他

日能研

全国に100以上の校舎を持つ大手進学塾です。
合格者は、毎年のべ20000人近い数にのぼります。
中学受験塾の中ではやや進度がゆっくりで、比較的コツコツと着実に進んでいきたいお子さん向きです。

オリジナルテキスト「本科教室」「栄冠への道」を軸とした学習カリキュラムは、学年ではなく「ステージ」で区切られているのが特徴です。

ステージⅠ(3年生):学びと共に、学ぶ仲間と「出会う」
ステージⅡ(4年生前期):未来へつながる学び方に「親しむ」
ステージⅢ(4年生後期・5年生前期):学び方の視点や知識を「広げる」
ステージⅣ(5年生後期・6年生前期):自分の学び方や考え方を「深める」
ステージⅤ(6年生後期):すべてを合格のために

と学習目標がステップアップしていきます。

日能研の通塾イメージ(例)

小4カリキュラムテスト
(隔週)
小5カリキュラムテスト
(隔週)
小6
カリキュラムテスト
日特
  • 教室数:151校
  • 展開地域:北海道、首都圏、愛知・岐阜、関西・中国、四国・九州・沖縄
  • 合格実績(2019年度):開成(42名)・麻布(69名)・武蔵(41名)・桜蔭(28名)・女子学院(78名)・雙葉(30名)・筑波大附属駒場(10名)・灘(50名)・東大寺学園(39名)他

四谷大塚

30の直営校のほかに、オリジナルテキスト「予習シリーズ」を使い、四谷大塚のテストシステム「YT-Net」に加盟している準拠塾を全国に持つ大手塾です。
同じく首都圏の「四大塾」の1つ、早稲田アカデミーも、四谷大塚の準拠校です。

四谷大塚の強みは、長年培ってきたテストシステムの精度の高さです。
6年生を対象に年6回開催される「合不合判定テスト」は、のべ8万人を超える子どもたちが受験し、このテストをもとに出される四谷大塚の学校偏差値は、他塾の生徒も数多く参考にしていると言われています。

四谷大塚の通塾イメージ(例)

小4週テスト
解説授業
家で復習ナビ
(映像授業)
小5教科特訓
特別補習
週テスト
解説授業
家で復習ナビ
(映像授業)
小6教科特訓
特別補習
週テスト
解説授業
学校別対策コース
(9月~)
  • 教室数:30校(直営校)
  • 展開地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
  • 合格実績(2019年度):開成(110名)・麻布(66名)・武蔵(55名)・桜蔭(57名)・女子学院(52名)・雙葉(31名)・筑波大附属駒場(31名)・灘(51名)・渋谷教育学園渋谷(93名)・渋谷教育学園幕張(189)他

早稲田アカデミー

首都圏を中心に展開する大手進学塾、早稲田アカデミー。
「NN特訓」という志望校別コースによって、難関校の合格者数が大きく増加している塾です。

「体育会系」「宿題が多い」とよく言われる塾ですが、一方で面倒見がよく、保護者と講師のコミュニケーションがとても密であることが特徴です。

大手塾ですが、実は四谷大塚の準拠塾でもあり、テキストは「予習シリーズ」と早稲アカオリジナルの「ダブルベーシック」を併用します。
(このため「宿題が多い」と言われているようです)

最大の特徴は、上記の「NN特訓」(NNは「なにがなんでも」の頭文字と言われています)の合格率の高さと内容の充実ぶりです。
他塾に通いながら、NN特訓のみ早稲田アカデミーで受講する生徒も一定数いるほどです。

早稲田アカデミーの通塾イメージ(例)

小4
小5
小6土曜集中特訓NN志望校別コース
  • 教室数:118校(私立中学受験指導コースのある校舎)
  • 展開地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県
  • 合格実績(2019年度):開成(103名)・麻布(65名)・武蔵(57名)・桜蔭(73名)・女子学院(60名)・雙葉(40名)・筑波大附属駒場(39名)・灘(39名)・渋谷教育学園渋谷(68名)・渋谷教育学園幕張(176)他

面倒見のよさが売りの関西の進学塾

関西で中学受験といえば、真っ先に名前が浮かぶ学校が「灘中」ではないでしょうか。
その灘中に何名の合格者を輩出したかによって、塾の順列がつくような側面があるのが、関西の中学受験の塾事情です。

合格のイメージ

代表的な3塾をとりあげて比較してみます。

浜学園

15年連続で灘中の合格者数日本一を達成し、しかも2019年はついに100名を超える合格者を輩出した浜学園は、関西を代表する中学受験塾です。

近年は「駿台・浜学園」として首都圏にも教室を展開していますが、やはり強みは「関西風」の理系教科指導です。
難問をスラスラ解くテクニックは、首都圏の塾にはないノウハウです。

テキストはオリジナルですが、特に「最高レベル特訓」のテキスト、授業レベルの高さは他塾のベンチマークになっているほどです。
また、灘中指導のノウハウの蓄積は、他塾よりも一日の長があります。

  • 教室数:45校
  • 展開地域:大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、東京都、滋賀県、岡山県、和歌山県、愛知県
  • 合格実績(2019年度):灘(102名)・甲陽学院(99名)・東大寺学園(131名)・洛南高附属中(118名)・大阪星光学院(85名)・神戸女学院(50名)・滝(74名)・東海(67名)・開成(25名)他

希学園

「難関国・私立中受験専門スーパーエリート塾」と謳う希学園は、もともと浜学園のメンバーだった講師たちの独立によってできた塾です。
浜学園との違いは、少数精鋭で合格数よりも合格率にこだわった指導。

灘中の合格率(灘コースの生徒)が50%を超えるなど、面倒見の良い指導が難関校の実績を押し上げています。
また算数オリンピックのメダルを希学園の生徒が11年連続で獲得するなど、理系科目の指導には定評があります。

  • 教室数:14校
  • 展開地域:大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、東京都、神奈川県
  • 合格実績(2019年度):灘(32名)・甲陽学院(29名)・東大寺学園(46名)・洛南高附属中(44名)・大阪星光学院(23名)・神戸女学院(24名)・西大和学園(82名)・四天王寺(47名)他

馬渕教室

もともとは高校受験の指導で実績をあげてきた、馬渕教室。
近年は京都、大阪を中心とした私立中学校受験、そして灘中の合格実績もじわじわと増やしてきています。

灘専門の「Nクラス」を設置し、3年生の「最難関特訓」から6年生の「灘PREMIUM特訓」まで、特に力を入れています。
Nクラスには厳しい偏差値基準が設定され、6年生においては年間11回の灘中トライラル模試が実施されます。

平常授業はF/Tの2コース編成で、基礎学力の拡充がオリジナルテキストによって行われます。
特に近年、大阪、京都方面の学校については、浜学園に次ぐ関西第2の合格者数を輩出しています。

  • 教室数:31校
  • 展開地域:大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
  • 合格実績(2019年度):灘(60名)・甲陽学院(24名)・東大寺学園(98名)・洛南高附属中(37名)・大阪星光学院(69名)・神戸女学院(19名)・西大和学園(141名)・四天王寺(112名)他
塾で勉強する子どものイメージ

一口に「中学受験には塾が必須」といっても、その塾は比較してみるとさまざまな特徴があります。
家から通える距離にある塾に、どんなところがあるかにもよって変わってきますね。

ぜひお子さんのタイプ、ご家庭がどんな中学受験を迎えたいかなどによって、様々な角度から塾を比較して選んでいただきたいと思います。

この記事が、少しでもその助けになれば幸いです。

テキスト:塾ドリ編集部