幼児の英才教育は不必要?いつから中学受験の準備をしたらいいのか

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子どもの幼児期から中学受験を意識しているご家庭もあるのではないでしょうか。その場合、中学受験の準備として幼児期にどのようなことができるかを知っておきたいですよね。
今回の記事では、中学受験の勉強をいつから始めたらいいのか、また幼児期にやっておくべき中学受験の準備について考えてみました。

中学受験の勉強はいつから?

中学受験をするために、塾は必須と言えます。なぜなら、中学受験に必要な学習内容を計画的に効率よく取り組めるからです。
一般的に、中学受験のための塾は新4年生から通うのがベストだと言われています。本格的な中学受験の勉強もこの時期から始まります。

子どもが幼児のうちは、中学受験のために直接役立つ勉強をさせるというよりは、小学校以降の学習を進めていくうえでの基盤づくりに最適な時期だと考えるといいでしょう。
それでは、具体的にどのようなことを幼児期にやっておくべきなのでしょうか。

中学受験に早期教育は必要ない

近年、さまざまな「早期教育」や「英才教育」の教室や塾を目にします。確かに、ある種のスポーツや楽器など、早く始めたほうが有利になるケースがあるのも事実です。でも、中学受験のための勉強となるとどうなのでしょうか。

最近は、小学校入学前に読み書きができる子もいます。すでに九九を覚えていることもあります。教え方を工夫すれば、小学校低学年で教える内容を就学前の子どもに教えることができるでしょう。

早期教育では、「高速」「反復」「反射」という側面では鍛えられます。

しかし、中学受験では、自分で解法を模索し、解答に行き着くことが必要なので、集中力や持続力が大切です。問題をひと目見て「あ、これはこうだ!」とすぐに解けるうちはいいのですが、難易度が上がるとカンでは解けません。

早期教育によって「カンはいいけど、落ち着いて考えられない」という癖がついてしまうと、中学受験ではデメリットになってしまうこともあります。
そういう意味では、幼児期の早期教育は、あえてやる必要はないと言えます。

中学受験のための大手塾では、中学受験の勉強は4年生から始まります。それ以降は忙しくなるので、むしろそれまでにやっておくといいことがたくさんあります。

幼児期に大切なのは「五感を使った遊び」

幼児期に大切なことは、まず五感を使った遊びをたくさんすることです。見る、聞く、触れることで養われる身体感覚は、必ず将来の学習の基礎になるからです。

1、2歳

体を使った遊びを親子でたくさん楽しみましょう。声をかけたり触れ合ったりすることがとても大切です。
お絵かきに興味を示す子どももいますが、この年齢から美術教室などに通わせる必要はありません。家の壁に落書きしてもいい大きな模造紙を貼る、自由に使える大きめのノートを準備するなど、家庭で工夫してできることもあります。子どもが描いたものをほめてあげたり、「これなあに?」と、絵を介して積極的にコミュニケーションをとりましょう。

3、4歳

3歳ごろになると、会話ができるようになる子もいますよね。積み木でなにかを作るのが好きな子もいると思います。この時期は説明書通りに完成させるのではなく、基本的な積み木やブロックで会話をしながら、好きなものを自由に作らせてあげるのがよいと思います。
4歳になると、ごく簡単なルールのある遊びもできるようになるので、さらに遊びは広がるでしょう。室内でもマットレスやクッション、シーツなどを使って親子で遊べます。

5歳以降

この時期になると、「情操教育」といわれるものも有効かもしれません。美術鑑賞や音楽鑑賞、ミュージカルなどをある程度楽しめるようになります。ぜひ親子で一緒にいろんなものを見る、聞く、触れる機会をたくさん作ってあげてください。
基本的な数に興味を持つ子もいますので、遊びの中で簡単な計算を教えてあげてもいいですね。知ることの楽しさ、学びへの好奇心を育むことができる時期です。

幼児期からできる中学受験に役立つ習慣

中学受験を乗り切るために、「鉛筆を持って机に向かう習慣」はぜひ幼児期から身につけさせたい、家庭での習慣です。

あまり早い時期からやる必要はないのですが、お絵かきやぬりえができるようになったら、鉛筆を持って机に向かう時間を意識するといいでしょう。
まだ勉強と遊びの境目があいまいな幼児期にこの習慣を身につけておくと、勉強は無理やりやらされるものではなく、楽しみながら自分で机に向かう、という意識を持つことができるのではないでしょうか。

最初からひらがなや数字のおけいこをする必要はありません。鉛筆を持って机に向かうことが楽しくなるようなものを準備してあげましょう。

ただし、鉛筆の持ち方だけは、正しい持ち方ができるように教えてあげてください。まだ鉛筆を持つための手の動きや力がついていない子に、無理に鉛筆を持たせる必要はないでしょう。あとで持ち方を修正するのは大変ですので、最初に正しい持ち方を習慣づけてあげてください。

幼児期の中学受験の準備は、まずは親子遊びや習慣から

中学受験のための本格的な勉強は、塾に通うようになる新4年生から始まります。それまでにできるのは、勉強のための基盤づくりです。その中で幼児期は特に、親子のコミュニケーションが大切です。
子どもにとって、日常生活の中で親と一緒に体験しながら学んだ知恵や、育まれた好奇心は、一生の財産になります。
幼児期に子どもとどうすごすか、それが子どもの本質的な力にどのような影響を与えるのか、ぜひご家庭で意識してみてください。

それはきっと中学受験だけではなく、子どもがこれから生きていくあらゆる局面で役に立つ力になるのではないでしょうか。中学受験に挑戦するなら、最大の武器になるはずです。

テキスト:塾ドリ編集部